Thursday, February 19, 2009

メディア芸術祭閉幕

 


 
少し遅れましたが、"文化庁メディア芸術祭"及び"学生CGコンテスト受賞作品展"が無事に終了致しました。ご来場頂き、足をとめてパフォーマンスを観ていただいた多くの方々に改めて感謝致します!!そしてまた、制作やライブをともに乗り切った大学の仲間達、多くの段取りを執り行ってくれた主催者や会場のスタッフの方々にも感謝です。とにかく2週間楽しかったけれど、本当に疲れた・・。顔が老けたかも。
 
その後、私達が改造して開発したUSBオープンリール、及びそれを用いたパフォーマンスに対する反響はとても大きく、連日多くの方々から応援のメッセージを頂きました。今後とも精進してやがてとんでもなくとんでるものを産卵(創作)できるよう、威勢のいい創造的な日々を送っていきますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
 
そして感想です。個人的には「touched echo」「つみきのいえ」「Standard Time」「ふるまい」「ペンギン爆弾」「記憶全景」がぐっと心に残りました。技術的な新しさも大事なんだと思うけど、やっぱりアイディアの面白さやメッセージ性のある作品はぐぐっと来ます!そして、実は今回会場では紹介されなかった推薦作品「Image Fulgurator」という作品が調べてみたところ、自分の中で最高傑作でした。とにかく刺激的なイベントだったのですが、じっくり見ている暇がなかったのが心残りです。いい作品もっと沢山あったはず。海外の作家さん達と交流できたのはとても良い経験でした!さてと、これからも頑張ろうっと。
 

 
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メディア芸術祭ブログ

Sunday, February 15, 2009

Sounds came from USB reel-to-reel tape decks.

 





"Open Reel Ensemble" in The National Art Center, Tokyo !!
 
今日が国立新美術館での最後の展示 / ライブとなりました。最終日なので、午前中よりデモを行いたいと思います。土日は1日で約7000人の入場者ということで、窮屈ですがもの凄い活気に溢れています。自分の作品はマニアックだと思っていたところ、連日大盛況で逆にこちらが驚いています。そして、特に海外の方の反応がとても良く、絶叫しながら興奮して手を叩き、時には笑い、踊っている方もいました。USBオープンリールで音を奏でれば、その不可思議な磁気音楽は空気中を伝って耳の奥の奥へ・・。
 
しかし実は頭の中には次なる発展が浮かんでいるので非常に歯がゆい。今すぐにでもプログラムを書き換え、新たな回路を半田づけしつつ、図形楽譜で作曲し、次なるパフォーマンスへシフトしたくて仕方がありません。でもそれはこれからのお楽しみ。では残りの1日頑張りたいと思います。(写真上:堀之内毅 / 澄毅, 写真下:Xinjiroh)
※今後のライブ日程の詳細等決まりましたら、このブログにて報告させて頂きます。
 
 



 
【幾つか期間中面白かったことをメモ】
 
▪ オープンリールをi-Phoneで遠隔操作、高速にスイッチングして酷使し、演奏しているのですが、ノッてくるとi-Phoneのバッテリーがすぐに切れてしまいます。i-Phoneも酷使していました。
 
▪ 5歳くらいの子どもがオープンリールを見て「ママ見て、古いコンピューター!」と言っていました。びっくりしました。時代性というファンタジーは着実に子どもの意識の中に再生産されているようです。子どもにとっては全てが新しいものなはずなのに・・!
 
▪ 偶然にも最近女優の沢尻エリカさんと結婚したハイパーメディアクリエイターの方とお会いしました。新美術館に彼の友人の方が来ていて僕を外に連れ出したのです。その後、作品のビデオを見せて、本人から「これ面白いよ!」という誠に嬉しいお言葉をもらった際に、僕の脳裏では「ここでもし仮に、 "別に。" と返したら僕の人生は終わる・・。」という危機感がよぎりました。別に終わらないか。それにしても光栄で素敵な出会い、感謝です!
 
▪ どうやらお笑いのオードリーの春日さん(テクノカットの方)がメディア芸術祭にプライベートで来ていたようです。ブログを見ると、付近で写真を撮っています。自分がいなかったのが悔やまれます。春日の"あの声"をサンプリングしてスクラッチしたかった・・。
 
▪ ギャルの方々にも評価して頂きました。「まじちょーいいんだけどー。」と言ってきてくれて。年配の方々からも「素敵です。」という反応を頂けて、普段全く違う価値観や文脈の中に生きているであろう人達の不思議な接点を感じました。声をかけてくださった方々の好みもそれぞれ。ノイズや現代音楽、アート寄りのポップス、クラブ・ミュージック好き。確かにこれでノイズやごりごりのダンス・ミュージックもやってみたいなあ。音楽なんて、気持ちよければジャンルは関係ない!!ごちゃ混ぜブリコラージュ。生バンドとのコラボレーションは必ず実現させたいです。
 
▪ とは言うものの、やはり一番の理解者(こっちが逆に理解者なのかも。)はオープンリールを同時代に扱っていた親父さん達です。「なるほどねえ、3ヘッドだから、こういうことができるわけだ。よく改造したねえ!」と、ミソの部分を共有します。「そうそう、そうなんですよ。」とお互い興奮しながら、しばしマニアックな会話。
 
▪ 会場で最も多い質問は「何故テープレコーダーなのか?」です。答えは「仕組みの面白さ」です。物理的な磁気録音の原理に大変知的で興味深いものを感じました。「仕組みの面白さ」は世の中を支えるあらゆる技術、または社会そのものの中に潜んでいます。そして、実は時代の流れの中で面白い技術や発明が忘れ去られることが多々あります。しかし、単線的な歴史観ではなく、もしその技術や発想が別のベクトルで残っていたら・・その考えがUSBオープンリール開発のきっかけです。
そうして自由に空想を膨らませ、実現させることができるのがアートの魅力なのではないかと思います。そして最後は"だってかっこいいんだもん!"です。新しいか古いか、というA/非Aの二項対立だけでは語れない領域が広がっています。
 

Friday, February 06, 2009

第12回文化庁メディア芸術祭開催 !!

    


始まりました!"第12回文化庁メディア芸術祭"。会場には国内外のトップクリエイター達の作品が並んでいます。そのはしっこの学生枠のブースにて、オープンリール式テープレコーダーをi-Phoneで遠隔制御しつつ、生楽器やお客さんの声を録音してスクラッチ、音楽を奏でて作品のデモを行っています!足をとめて頂けると幸いです!!ハイテクとローテクのマリアージュ。原始的な磁気録音の仕組みを応用したマグネティック音楽、今後とも何卒よろしくお願い致します。
 



"第12回文化庁メディア芸術祭"及び"第14回学生CGコンテスト"
 
会期:2009年2月4日(水)~2月15日(日)10:00 ~18:00
※金曜は20:00まで(入館は閉館の30分前、2月10日休館)
会場:国立新美術館(東京・六本木)入場料無料
 
展示案内 (pdf):
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/information/images/festival_guide.pdf
 
LINK (on Media) :
マイコミ・ジャーナル
White Screen
 

Tuesday, February 03, 2009

日曜日の音楽会閉幕

  






 






 
Edit and Animation by YOSHIDA Haruka.
Copyright(c) 2009 蒸気青月楽団. All rights reserved.
※動画の再生にはQuickTimeが必要です。
※ヘッドフォン推奨です。
 
1. ハルキスタンの海へ
2. 月は泳ぐ、魚は飛ぶ (conclusion)
3. 風輪気圧流
Performed by "蒸気青月楽団".
 
ふとした瞬間に揺らめくサンデイズ・ファンタジーの向こう側へ・・存在の祭りの中へ・・。僕が作曲、ギター、民族楽器等を担当している"蒸気青月楽団(じょうきあおつきがくだん)"の代官山でのライブが終わりました!忙しくて来れなかった方のために今回に限って特別に演奏映像を公開したいと思います!(少し重いです。すみません。)
 
 

 
"Music for Sunday's Fantasy vol.1"
 
映像:日曜日の幻想
 
1. 日曜日のガムラン
2. 科学楽器職人
3. オプラパスカル飛行
4. ハルキスタンの神話
5. 風輪気圧流
6. ハルキスタンの海へ
7. 月は泳ぐ、魚は飛ぶ

Music by 蒸気青月楽団

 
 
今回はヴァイオリニストの牧野君が楽団に加入してくれたこともあって本当に楽しかった。いい味出してたねえ。演奏後、見知らぬ人達から応援頂きました!この流れで弦を増やしていって、やがてオーケストラ編成になったところで、僕は正統な楽器を放棄、鍋やヤカンを叩いて踊ったり、にわかにマイクを振り回してハウリングさせたり、掃除機や巨大鉱石ラジオを舞台袖から取り出してウィンウィンやりたいなあ・・違うかっ いやいや、僕、Matthew Herbertが大好きなんですから!!
 
最近僕の周りの、同じ高校時代の音楽好き人間達が次々と面白い活動を展開しているようなので皆がどうなるかと楽しみです。さてとお、僕も頑張らなきゃなあ。大量創造兵器を隠し持ってボンボヤージュ!!
 
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Sunday, February 01, 2009

"Open Reel Ensemble" in The National Art Center

 

Live Performance with USB Reel-to-Reels
in The National Art Center, Tokyo.
 
2月4日から始まる"文化庁メディア芸術祭"の学生枠、"学生CGコンテスト受賞作品展"にて、磨きをかけた複数台のUSBオープンリール(ver.1.6)によるサウンド・パフォーマンスを行います。
他では聞く事のできない不可思議な音楽を奏でることができそうで、もう今からわくわくしてきちゃう・・。現在最終仕上げ段階です。今回はスタッフの方々、色んな大学の方々の協力も頂けて、本当に手伝ってくれた方に感謝です!!
※近日新たな動画をアップ予定です。
 
ただ心配は会場の音環境です。せっかくなので、今後独自のライブ・イベントを行う可能性も大です。様々なジャンルをごっちゃまぜにしながら新たな音楽パフォーマンスを磨けていけたらなと思います。進化する"Open Reel Ensemble (or Reel-to-reel Ensemble)" 今後ともよろしくお願い致します。
興味のある方は是非2月のパフォーマンス観に来て下さい。今回のイベントは日本最大のメディア・アートのフェスティバルでもあります。楽しみです!
 
 

 
"USBオープンリール(ver.1.6)"はUSBで動作が制御可能なオープンリールです。テンキーやiPhone等をインターフェースとし、プログラムで複数台のスイッチをアルゴリズミックに連動させたり、リールを直接手で回したり、磁気テープを直接振動させたりすることにより、その場で音を録音しながら、テープレコーダーをフィジカルで身体的な楽器として演奏することができます。物理的な磁気録音にしかできない表現と、情報技術をドッキングして、古くも新しい「原始」と「未来」の響きをライブ・パフォーマンスします。(考案:和田永・制作代表:和田永+佐藤公俊)
 
ハードウェアのサンプリング&コラージュ:
i-Phone(Virtual Network Computing or Open Sound Control)→Wi-Fi(RFB or O.S.C)→Mac Book(Max 5)→USB-IO→PIC+Circuit→Pioneer Reel-to-reel Decks
 
 
"第12回文化庁メディア芸術祭"及び"学生CGコンテスト受賞作品展"
会期:2009年2月4日(水)~2月15日(日)10:00 ~18:00

※金曜は20:00まで(入館は閉館の30分前、2月10日休館)

会場:国立新美術館(東京・六本木)
入場料:無料!!
 
 
15分間のライブ日程 :
2月7日(土) 16:00~
8日(日) 14:00~ / 16:00~
11日(水) 14:00~ / 16:00~
14日(土) 14:00~ / 16:00~
15日(日) 14:00~ / 16:00~
 
 

"Open Reel Ensemble" are;
Ei Wada (Crab Feet) : Design, Reel-to-reel hacking, Programing, Composition, Performing
Kimitoshi Sato : Programing, Sound making, Performing
Keitaro Kuno : Sound making, Performing
Takuya Asakura : Sound making, Performing
 
Thanks to;
Aijima Aiji
Haruka Yoshida