Wednesday, September 21, 2011

Open Reel Ensemble @ Ars Electronica 2011

 


今年も参加してきました。オーストリアはリンツにて開催されているアルス・エレクトロニカ・フェスティバル。世界中からメディア・アートと関連する作品や音楽が集って展示やコンサートが行われます。今年のテーマは"Origin(起源)"。
 

Photo : A.Kolb

ブルックナーハウスと呼ばれる、由緒正しいクラシックのコンサート・ホールが今回の舞台(戦場)。会場到着時は規模の大きさにビビりました。初登場はセレモニーにて。旧式マシンを現代テクノロジーの魔術によって、遠隔演奏!
 

夜闇に浮かぶアルス・センター。期間中、夜はDJの音やレイザー光が漏れ出し、町を賑わせていますが、日本だったら警察沙汰かもしれません。
 

地元の花火大会と、グラスを片手に出店を回って数々のワインを飲み歩くワイン祭りも同時に開催され、どこもかしこも人の熱気で溢れる中心街。
 
Photo : rubra

メインとなるナイト・コンサートでは、ブルックナー・オーケストラを前後にパフォーマンス。僕らの腕も本格的に上がってきました。そしてこのコンサート・ホール、テープかヘッドにわずかに擦れて読み取る情報も低音の轟きとなって響き渡る音響で、その振動が身体にフィードバックしてくる感覚がとても心地よく(まるで身体そのものが磁気ヘッドになったかのような)、そして恐ろしいほどに繊細さと迫力さを兼ね備えた会場でありました。
 
Photo : rubra


演奏終了とともに止まないスタンディング・オベーションも起こり(暗くて見えず、後日知る!)、ブルックナー・ハウスという場で演奏できて一同光栄な想い。
 
Photo : rubra

メディアを引きちぎり、引きずり回し、引っ掻き鳴らす、とはこのこと。翌日は、野外ステージが雨天により無念の中止。しかし、急遽ナイトクラブに出演。より即興的な演走に展開し、3公演とも違った色になったオーストリアでの公演が無事に終了!
 

最後の1日はレストランで泣きながら暴食し、教会に行って人生について考え、小人園(という名のシュールな遊園地)に行って童心に帰り、夜のドナウ川で混沌の渦の中にある故郷について想いを馳せました・・。
 
そして帰国。既に9ヶ国からのオファーが...!年内は国内でのライブ活動と、構想を溜めてきた音楽作品の制作、そして11月に初披露となるソロ作品の制作に没入します。今後も産卵の日々デス。お楽しみに〜。
 

1 comment:

exmachina said...

Nice page about open reel recorder! Some info on analog tapes here