
吸収したいものも、産卵したいものもあまりに多すぎて、毎日が本当に短く感じる。一日が24時間というのは、あまりに高速回転な気がしてならない。とにかくこの世の中には未知なるものが無数に溢れ返っていて、眼の前はさながら無限のオーケストラ。興味深く、面白いことが満ち溢れている。
更に、空気中を無数に飛び交う球体魚眼の電波・・そこから通じる散歩する惑星への扉は一体どこにあるのだろうか?
きっと散歩する惑星の扉は、細かな時空の振動の間にあって、普段は見つけることができないのだろう。だから、その扉を見つけるにはラジオ・チューナーが必要だ。細かな振動を追いかけ、未だかつて誰も聞いた事のない秘密の放送局を探し出す。その放送局はきっと、とてつもなく遠く、深く、そして懐かしい場所にある。
普段は見えないわけだから、それはもしかしたら裏側の時間軸にあるものかもしれない。
例えば、人間の眼は実は細かく時間を分節しているのではないか。今見ている映像も、実は連続的な映像ではなく、脳味噌が省略したり、補完したりしながら、コマ送りの映像を連続的に見せているのかもしれない。
そこで、もしも人間の見ている細かな点滅とは逆の点滅をしているものがあったら、それはいつまでたっても見ることのできない異なる時間の中に存在している。それはきっと、裏側の世界に響き渡る、透明な球体魚眼オーケストラに違いない。
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