Friday, December 08, 2006

ネオン管寺院とポスト・サイケデリッシュ

 

今年も残すところわずか数週間。今年の長い記憶がフラッシュバックを起こす。
町田のサイケデリック・ハイスクールを卒業し、湘南のシットスメル大学に入学してからというもの、病的な友人達とのノイズ・ブラジリアン・オーケストラな日々。

シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール聖者の呼吸法で魂を活性化させ、空気中を飛び交う泡と卵のフラクタルに耳を澄ませる。
内部から囁くゲノム宇宙と目の前に広がる無限の時空カオス。産卵チューナーに真実の波形を合わせて、見えないアナログ宇宙トロニカに開眼する。
嗚呼僕らの時間はポリリズム。嗚呼、らりらりだ。セルトニンが満ちている。浸透する記憶の青と、窓辺の水蒸気。淡く揺らめきながら混ざり合うポプラ・ポマルは魚や月のように僕を笑う。


今年の夏、ベトナムに旅行に行った時に見た「ネオン管寺院」が突然フラッシュバックする。思い返せば、あれが今年のベスト・サイケデリックだ。
ピカピカと光る電飾に彩られた寺院の中で、仏像もピカピカと光る。仏像の背後で円になったネオン管は、赤や青や黄色にフラッシュし、祈りを捧げる信者達を怪しく照らす。
鮮やかな服を身にまとった僧侶がおもむろにエレキギターを手にし、リバーブ最大の電気アンプから、お経とエレキノイズを爆音で空間に解き放つ。寺院の内部は、点滅するネオン管オプトロニカと香の煙に満たされ、仏像はカオスティックにライライジャイーラ。
そこで見た光景と音響は、僕の中で間違いなくポスト・ノイズ、いや、ポスト・ポップミュージックだった。
頭の中を電流さながらのイマジネーションが駆け巡り、もはや僕の脳の味噌は悶絶グルーヴィ。そこに広がる不可解な光景に、脳内は激しく悶絶ビルラートせざるを得なかった。
ということで、ベトナム旅行では幾つか電気系グッズを購入。吸収して吸収して膨れ上がり、ぱちんと弾けて無になった自分の体内に、ゆっくりとイマジネーションの残響音が呼吸するのを待った。


それと同時に自分の中に新しい音楽を吸い込む。ヒンディポップ、ヨーロピアンポップにアラブ音楽、それに東南アジアのジャズもどき。それらが球面哲学の思考回路と結びつき、風景を改変させていく。
「自分の中で混ぜなさい・・。そう、混ぜてくださいよ。混ぜて混ぜて混ぜてくださいよ。そしたら、開眼して調理してくださいよ。バルサミコ酢で開眼して調理してくださいよ。」

嗚呼、ライライ・イクラ電飾が点滅し、古代響が和している。
では、今日はこの辺でマアッサラーマ!
注)ジャイーラテレビの上でぴかぴかしているのは東洋の「幸福」を示す「まんじ」です。

The Vietnamese Temple
The Vietnamese Musica

4 comments:

Abu Yusuf said...

今年も、もうすぐ終わりか。
去年の今頃は・・・思い出したくないな。
来年の今頃はどうだろう?
・・・それも想像したくないね。

Ei Wada said...

意識が過去に飛んだり、未来に飛んだりした時は、スダルシャン・クリヤ呼吸法をやらないとだめだよ。
それより、トルコのポップミュージックが凄く聴きたい今日この頃。
まあそんなことはどうでも良くて、voodoochildは結局春休みどうするの?

wonder walker said...

マザーファッカーどもめ。

あ、デジャヴだ。

ビヨンセだ。

JAYZだ。

UH UHだ。

やりすぎだ。

間違ってる、こんなの。

Ei Wada said...

そうだよ、間違ってる!全てが間違ってる!この世は間違ってるんだ!ぴよんぴよんと混沌だ。いや、もはや餃子。・・茶蕎麦。・・マーマレード。