
基礎意匠論の最終課題はCGアニメーションを制作するといふ課題だった。もうそれだけで撃沈なのに、更に遠く離れた湘南のアルジャミーアのコンピューターにしかソフトが入っていないため、3日間もアルジャミーアに泊まり込んで制作に没頭した。
僕にとっては初めてのCG。あの独特の色や形や質感や映像のだささ(自分にとって)に絶望し、更に最終レンダリングで予想外の映像をコンピューターが導き出しやがったので、究極的な疲労と課題に対するアンガーブレインストームが爆発し、そのまま制作を放置して日野市平山に帰島してしまった。
その後、もはやどうしようもなかったため、CGとは全く無縁の僕の映像を編集・加工して提出した。
講評会では、むろんCGを使用しなかった自分の作品が選ばれることもなく、かといって友人が途方もない労力を費やして作り出したパ○ス・ヒルトンがルイヴ○トンのバッグを片手に裸体で踊りながら体をありえない角度でくねらすCGも、発表のチャンスを与えてもらうことはなかった。
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